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《ネタバレ》 戦争における悲惨さ、辛さ、恐ろしさ、やるせなさなどが強く描かれています。この作品を見ることによって、戦争体験者がどれほど極限の状況に置かれていたかということを、自分を含め戦争を知らない若い世代は改めて知ると思います。そして今、平和に暮らせるようになった背景には、過酷な戦場で戦うことを余儀なくされた兵士たちの姿があるということをスピルバーグは言いたかったのかな、と思いました。しかし、映画の冒頭と最後で風にはためく星条旗のシーンを見せ付けられて、この映画はあくまでアメリカのための映画だと言われているような気持ちにさせられました。戦争を無くしたいという気持ちは戦争に勝った国の人も負けた国の人も、戦争の体験の有無に限らず人間だったら共通に持っているはずです。そういう気持ちって自分の国だけで抱えるものではなくて、世界中の人みんなで分かち合うことが大事なんじゃないかと思います。そういう姿勢があれば星条旗がはためくシーンを映画の冒頭と最後に持ってくることはしないはずです。それをわざわざご丁寧に星条旗で始まり星条旗で終わったら、この映画はアメリカだけのために作られたと捉えざるを得ません。せっかく良いテーマを扱っているのに、発信されるメッセージの相手がアメリカ人だけに限定されているのが勿体無いです。
【もっち~(←にょろ)】さん 6点(2003-12-19 10:43:19)
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