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「男はつらいよ」シリーズの役者連他が、より現実的なシチュエーションで登場するロードムービー。「男はつらいよ」みたいにアイドルやわざとらしい善人ばかり出てくるなんてこともなく、それぞれのエピソードが自然な感じで、地味といえば地味だし、暗いといえば暗いんだけど、いい映画だった。初めて見たのが転校先の九州の中学校の講堂だったというのも、この映画を思い出深いものにしている。父(笠智衆)を引き取る余裕がなく、列車の窓から、もう生きて会えないであろう父に訣別の眼差しを向け、帰りの車の中で涙を拭う次男(前田吟)の姿に感動したのを覚えている。当時の九州・大阪・東京・北海道の雰囲気もよく出ていたと思う。
【LEFTWING】さん 9点(2003-06-07 01:54:29)
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