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《ネタバレ》 かわいい顔をしたヤギのメイの声が、思いっきり男性の声で最初は違和感がありましたら、見ているうちに慣れました。物語としては平坦でこれぞといったクライマックスシーンもありませんが、種族を越えた友情というテーマはしっかり伝わってきました。ヤギとオオカミの2匹が、種族の絆よりも友情の絆を選ぶ決断は奇麗事かもしれませんが、争いごとの絶えない人間社会に警鐘を鳴らしているようにも感じ取れました。 作り自体は子供向けで、台詞回しや演出も今一歩という感はあります。画も多少薄っぺらいし、声優としては素人の役者による演技も完璧ではないのですけど、原作の良さなのか友情の大切さというメッセージの強さがこの作品に輝きを与えています。最後まで結末が読めないストーリーにはハラハラさせられますが、フェイドアウトを多用して細切れにしすぎたためにまとまりに欠ける感は否めません。上映時間もあと10分くらいは削れたかなって思います。苦言が多くなりましたが、出来としては十分平均点以上の作品でしょう。願わくば自分が子供の頃に見て、もう一度大人になってから見てみたかったなって思う作品でした。メイとガブの厚い友情と、市原悦子さん竹内力さんの芝居に7点です。
【トト】さん [映画館(吹替)] 7点(2006-01-18 02:48:33)
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