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戦時中に同じ部隊にいた二人の男の戦後の姿を描いた喜劇。主演は藤田まことと藤岡琢也。藤田まことの喜劇映画での主演作は初めて見たが、後年の渋い演技派のイメージとは違う軽い雰囲気でコミカルに演じている。今までクレージーキャッツの映画など何本かの喜劇映画で見かけているが、喜劇出身の俳優と言われてもピンと来なかった部分が多かった。しかし、いざこうやって喜劇に主演しているのを見るとシリアスな役柄よりもイキイキと演じているように見え、やっぱり喜劇出身なんだなあと感じた。怪しげな研究をしている藤岡琢也にどことなく川島雄三監督の映画にこんなキャラクター出ていそうな雰囲気を感じるが、原作と脚本が川島監督と親交のあった藤本義一というので納得。藤田まことが思いを寄せる女性を演じる小林千登勢は晩年しか知らなかったので、その美しさにビックリした。彼女の息子(頭師孝雄)が学生運動家という設定なのだけど、学生運動といえば60年代前半のイメージが強いのだが、まだこの頃もこういうのあったんだなあ。映画としてはそこそこよく出来たB級映画という感じで、全体的に可もなく不可もなく普通に楽しめるといった印象。
【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-04-04 15:39:20)
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