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《ネタバレ》 「烈車戦隊トッキュウジャー」と「獣電戦隊キョウリュウジャー」が共演するスーパー戦隊シリーズの劇場版の一本。この2大戦隊が共演するシリーズは今まで見た作品ではあくまでそのイベント性を重視したつくりになっていたが、本作は脚本をトッキュウジャーのメイン脚本家である小林靖子が担当したこともあるのか、キョウリュウジャーとの共演を描きながらもちゃんとトッキュウジャーのエピソードの一つとして成り立つ映画になっていて、普通にトッキュウジャーの劇場版にキョウリュウジャーがゲストで登場しているという感がこれまでよりも強かった。トッキュウジャーのメンバー5人の正体は全員が小学生というのがテレビシリーズで明かされているのだが、今回はクロックシャドーの攻撃で本来の姿に戻されたトッキュウジャーがその姿のまま変身して戦うシーンがあり、「バロム1」をつい思い出してしまうが、変身してもスーツが子供サイズなのは見ていてなんか笑える。(「バロム1」のようにテレビシリーズで毎回子供がそのまま変身する設定は今では難しいのだろうと思う。)クロックシャドーを倒して大人の姿に戻ったトッキュウジャーがあのまま大人に戻らなかったらと語るシーンはテレビシリーズも並行して見ているとやっぱりなにか切なさを感じる。トッキュウジャーとキョウリュウジャーの共演という側面で見れば、スーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作の定番ともいえる同じ色のメンバー同士でコンビを組んで戦うシーンでそれぞれにいない色であるイエローとブラックが組むと見せかけて、ピンク二人とイエローの女性戦士三人でトリオを組むのが意表をついていて面白かった。巨大化したラスボスであるデビウスを巨大ロボやメカを使わずに倒すのもビックリ。その戦いではシャドーラインも戦隊の側についていて、たとえ普段は敵同士であっても共通の敵が現れたら協力するという姿勢は見ていて好感が持てる。二人のレッドが交わす「遠足は家に帰るまでが遠足、生きて帰るまでが戦い。」というセリフは思わず心に響いた。
【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2022-02-09 23:26:27)
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