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《ネタバレ》 最近のテレビアニメはほとんど見ないのだが、このテレビシリーズはこれまで放送された3クール分すべて楽しく見た。中でも、豪華客船(プリンセス・ローレライ)編は全編見終わって映画一本見終えたような満足感があり、すごく面白かった。でも、だからと言って劇場版である本作にはあまり期待していなかったのだが、印象としてはいつもの「SPY×FAMILY」の拡大版という感じで、まあ予想通りではあるが、それなりに楽しめる。でも、元々、テレビアニメからして主人公ロイドが目的を達成したら終わるのだろうという予想がある程度できるシリーズではあるが、そのロイドが任務のために作った偽装家族の日常を描くことによって「クレヨンしんちゃん」に近い印象もあるのだが、今回の劇場版はアーニャがマイクロフィルムの入ったチョコを食べたことからフォージャー家が事件に巻き込まれるところは「暗黒タマタマ大追跡」っぽいし、ほかにも少し劇場版「クレヨンしんちゃん」からの影響が感じられる部分が多かったような気がするが、そこはあまり気にせずに見られた。でも、ロイドのオペレーション〈梟〉からの解任問題は結末が分かっているとはいえ、もう少し緊迫感を持って描いても良かった気がするし、逆にヨルがロイドに浮気疑惑を抱くところはヨルの普段の天然さが良く出ていたものの、その部分は少し冗長に感じてしまった。アクションシーンなどの作画は非常に丁寧で迫力があり、見ていて飽きない。ヨルとタイプFが戦うシーンは「ターミネーター2」みたいだったけど、見ごたえはあったと思う。ロイドもヨルもさしてアーニャに正体を隠そうとしていないのはさすがに気になるが、原作やテレビアニメとの整合性よりも劇場版としてのイベント性を重視した結果だろうと思えばなんとなく許せてしまう。最後にもう一つ、エンドロールで主題歌が2曲流れるのだが、歌っているアーティスト的にもオープニングとエンディングに一曲ずつ流したほうが良かったのではないか。見終わった直後は5点かなとも思ったが、まあ6点を。
【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2024-12-08 20:00:17)★《更新》★
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