十二人の怒れる男(1957) の 337 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > シ行
 > 十二人の怒れる男(1957)
 > 337さんのレビュー
十二人の怒れる男(1957) の 337 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 十二人の怒れる男(1957)
製作国
上映時間96分
劇場公開日 1959-08-01
ジャンルドラマ,サスペンス,法廷もの,モノクロ映画,TVの映画化
レビュー情報
個人の意見は往々にして、集団の中に埋没してしまう。集団の中でひとり異を唱えることは信念が必要で、誤魔化しの効かない責任が伴う。ヘンリー・フォンダもトイレの中の密談で責任を問われる。12人の陪審員全員の責任であるはずの評決が、ここではフォンダひとりの肩にのせられてしまう。こんな場面が社会にはそこかしこに転がっている。セミナーという商品にまでなったくらいだ。個人の中に降りていけば必ず、その人だけの意見がある。しかし時間に追われる私達にはそれが億劫だ。そんなことよりも蒸し暑いこの部屋から早く出たいし、今夜のナイターを見逃したくない。だから右へ倣えで責任を集団の中へ捨ててしまう。
また、自分でも説明ができない感情の原泉にまで人を踏み入れさせたくもない。まして自分の意見がステロタイプな社会的刷り込みによる偏見に支配されていることなんか認められようか。アイデンティティの崩壊である。
この映画が面白いのは、事件を読み解く過程で男たちの持つ価値観も読み解かれていくところにある。人は完全な客観には成り得ないことを踏まえた上で、努めて事実を探ろうとすることの大切さを観客に訴えかける。事件の焦点をわかりやすく区切り、ひとつひとつQ&Aで決着を見せていったのも万人向けでよかった。
337さん 9点(2003-12-01 13:27:55)(良:3票)
337 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2005-08-18誰も知らない(2004)7レビュー6.93点
2005-05-21バッドサンタ8レビュー6.70点
2005-05-20CODE465レビュー5.06点
2005-05-19ホワイト・ライズ5レビュー5.51点
2005-05-1916歳の合衆国9レビュー5.72点
2005-05-17血と骨6レビュー5.89点
2005-05-15父、帰る10レビュー6.77点
2005-05-14オールド・ボーイ(2003)6レビュー7.03点
2005-05-14ソウ7レビュー7.09点
2005-05-14火垂るの墓(1988)6レビュー6.67点
十二人の怒れる男(1957)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS