| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 生まれて始めて観た映画はこの作品。確か6歳くらいだった。当時はよく理解できなかったけど、大きくなってまた観直すと、切なすぎて号泣した。静かに惹かれ合うウンカスとアリス。純粋な愛。アリスがマグワに連れて行かれ、ウンカスが助け出すラストはほんとにヤバイ。観る度必ずあのシーンで号泣してしまう。滝の所でアリスを見つめてから、結構ウンカスがアリスに触れてるとこあるんだよね。例えば、夜、森で休憩してた時にインディアンが接近してきて、銃を構えた瞬間、ウンカスの隣にアリスが来てアリスの口を抑える所、砦に到着してマンローの所に行く時、アリスの肩を持ち一緒に坂を上っている所、滝の洞窟みたいな場所で何気なく手を差し伸べる所。そして、アリスを抱きしめる所。(もしかしたらアリスはこの時、死のうとしてたのかもしれない)2人の行動を観ていれば、ラストにも繋がるのでは、と思った。決して付き合ってるというわけではないのに、ウンカスは死ぬ覚悟で助けに行く。マグワに傷を負わされた時、一瞬アリスとウンカスの目が合う。「もうダメかもしれない」と。この時の2人の表情が悲しすぎる。それでもウンカスは最後の敵を討ちにマグワに攻撃する。彼が殺された瞬間、アリスは泣き喚くこともなく、マグワをじっと見つめ、何かを決意したように投身自殺する。コーラの号泣シーンのあとに一瞬崖の下のカットになるが、アリスとウンカスが同じ場所で死んでいるように見える。そこもまた切ない。当初、監督はコーラとナサニエルのように、ウンカスとアリスのラブシーンも撮りたかったらしいが、アリスが撮影当時17歳だったため、ママから許可が下りず、ラブシーンは撮影できなかった。でも、逆にそっちの方が良かったと思う。会話がなくても愛し合う2人。だからこそ、あのシーンはいいのだ。ラストでチンガチュックが「もはや私がモヒカン族の最後の1人なのです」と言った時、ナサニエルに「もうモヒカン族として生きなくていい。コーラと幸せになれ」と言っているような気がした。これは、自分の解釈だけど。音楽もまた最高で、サントラを聴くたびに泣きそうになる。世界遺産に登録できるんじゃないかというほどの絶景も見所。鑑賞するたびに「ああ、こうだったのかもしれない」と新しい発見ができる。今まで、いろんな映画を観てきたけど、これ以上のベストムービーに出会う事は無いだろう。
【アンナ】さん [映画館(字幕)] 10点(2003-12-04 17:00:14)(良:2票)
アンナ さんの 最近のクチコミ・感想
|