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《ネタバレ》 斉藤由貴が母親役演ずるドラマ部分が約70分ほどで、娘を殺害された当事者である遺族の磯谷さん67歳の訴訟ドキュメントが35分ほどで、最後にまた2分ほどドラマ調に戻して終える形態です。
その中で、ひとでなしの男たちに命を奪われた娘の惨めな犯行シーンは再現されておりません。だが、恐ろしいのはその後の裁判内で語られた加害者の供述でした。それだけで十分でした。 検察官「首を絞めた後どうしましたか?」 神田「早く楽になってほしいという思いでハンマーで頭を30回くらい殴りました」 どうですか、想像するにあまりに酷いし腹立ちます。 後半は、そんな自分勝手な犯罪を犯した馬鹿男たち3人の判決をドキュメンタリーとして追ってゆきます。結果としてはもう2011年に出ています。 さて、あなたはどう感じましょうか。 遺族となった磯崎さんは裁判所を背にして嘆いていました。「裁判所は事件を被害者の目線で見ていない。加害者側の目線でしか見ていない。」「あんな人たちを(いちいち)裁く(量刑を決める)必要があるのでしょうか(死刑になるのが当たり前でしょ)と。」 ごもっともです。 だが私は、それとは別に、こんな馬鹿男神田の子ども時代からの半生をいちいち再現し、時たま入れてくる実際本人の映像や若かりし頃の単独写真にかなり嫌気がさしてきました。特にラストシーン一歩手前では、ヤツの顔写真を10秒以上もズームアップし映し出していました。 見たくない この顔見たくない。 この男の半生など知らぬままでも構わない。 そう思えた事は事実です。 なので、編集としては、あまり良い評価は与えられません。被害者となった娘の追悼作品としてせっかく記録として残るのに、少し残念な思いを感じてしまいました。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-12-09 19:04:09)
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