| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 これ問題児なのは100%吹越満演ずる父ちゃんだ。彼が元となってグタグタとなってゆく。
だがオモロイ。 岸井ゆきのは今泉力哉監督作品の《愛はなんだ》の主演女優だったので知っていました。だけど、岸井ゆきのと吹越満以外の面子はあまり馴染みのないお顔たち。だが、友だちのマヤ、母ミドリ、本命視されていた愛人ハズキと、妙子・父ちゃんも含めてグダグダになる感満載の完璧なスクラム組んでいました。いや、オモロイ。 ただ唯一残念だったのは、マヤにフラれた役のヘタレ教師、彼がめちゃめちゃ演技ヘタクソだったこと。 結果は、ネタバレご遠慮いたしますが、病室でのねじれたこじれた関係でジ・エンドしてゆくとこ素敵です。面白い脚本書かれましたね 脚本及び監督の山内ケンジさん。今後その後に撮られた他作品にも手を出してみたく思います。 その他のところで撮影の妙を感じさせてもらえましたのが、母ちゃんミドリが同僚の男とベッドインした際、コトが終わり、男に対して「一緒になるつもりはないの」と告げた後、二人して横たわっていたはずなのに、画面奥側の男の顔がスウッと暗い闇が覆い、そこには初めからミドリひとりしか居なかったかのように見え、男が元から存在しなかったかの如く消えていったブラックジョークな撮り方、あの部分がとても素敵でした。そしてあの後、あの男が登場する事一度もなかった(抹殺でもされたのか?)(笑)いや、切ない。撮り方上手い。 【3737】さん [インターネット(邦画)] 9点(2021-12-10 18:32:55)(良:2票)
3737 さんの 最近のクチコミ・感想
|