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全盛期を過ぎたヒッチコックの駄作駄作と決めつけられながらも、何故か時たま観たくなる衝動に駆られてしまう、ヘンな魅力があるスパイ映画。あまりに場違いでミスキャストなヒロイン、ジュリー・アンドリュース(←ヒッチコックは「北北西」のエヴァ・マリー・セイントを希望していた由)と、60年代主演作に外れなしと勝手に自分が思い込んでる好漢ポール・ニューマンのオタオタぶりが微笑ましいからかも。つい最近秀作「善き人のためのソナタ」で冷戦下ドイツの風景を観ながら、またこの作品を見直したくなりました。クライマックス、劇場で「ファイヤー!」と叫ぶニューマン、アメリカ人の身元保証人を必死で探す伯爵夫人(リラ・ケドロヴァ)の、ラストカットの切ない表情が脳裏にこびりついてます。
【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(吹替)] 7点(2007-09-17 10:56:45)
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