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レビュー情報
「一生に一度の愛」に向き合った時、男は理想的、女は極めて現実的な生き物なんだっていう解かりやすい定義を、格調高く丁寧に教えてくれる映画。原作は未読ですが、この筋を追う限りは相当ツマラナイものじゃないかと思われる。それをよくぞここまでの水準にまで引き上げた、監督イーストウッドの力量を評価します。最近秀作「クレイマー・クレイマー」をDVDで再見したんですが、特典の出演者インタビューで、メリル・ストリープがいみじくも「私のしてきた仕事で筋を通してきたのは、演じる役柄=彼女の事を、いかに自らの演技で擁護出来るのか考えてきた事なの」と興味深い発言をしていました。「擁護」かあ・・・、なるほど「クレイマ―」や「恋におちて」、この作品といい最新作「ダウト」といい、メリルはそういうスタンスでヒロイン役を今まで演じてきたなんだなあと納得しました。演技的には、後半何故か青臭く見えてくるイーストウッドを、ここでも完全にメリルは凌駕していましたね。
【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-29 10:01:15)
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