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切ない映画だった。この作品、舞台は戦後だが、親と子の距離関係や兄弟関係、夫婦の関係など、時代と関係なく現代にも通じるものがあるだろう。また、海外でも受けたのは、そうした家族模様は、日本だけでなく世界共通のものだから。ただ、この映画の背景には、高度成長時代黎明期の「親もとから離れ東京に出てひとはたあげて頑張ろう」という当時の青年・中年のハングリー精神があり、そこは裕福な現代では分からないものになっているかもしれない。杉村春子の嫌なオバサンぶりはすばらしい。原節子の役もいいのだけど、(アイドルさもあって)あまりにも良い人すぎに扱われているという印象。
【あまね】さん 9点(2005-03-28 01:58:34)
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