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よくある感動もののようで結構深い。黒人への差別意識は、言ってみれば親がやっていることを小さい頃から見ていた中で心の中に培われていくもので、いきなり政治的な理由で「差別をやめましょう」と押し付けられてもできるわけがない。それは親を否定することにつながる。ではタイタンズのメンバーがなぜ差別意識を超えて分かり合えたかと言えば、合宿という閉鎖された空間の中で分け隔てなく鬼のように接するコーチという共通の敵がいたから、という理由が大きいように思う。結局今までの意識を変えるには努力でも外圧でもなく、インパクトのある出来事であると。一番心に残ったシーンは、自分は厳し過ぎたかと反省したコーチの「勝っても負けてもいいからベスト尽くせ」という言葉に対し、部員たちの方がいつのまにか厳しくしっかりしていた、という試合前のロッカールーム。ジーンと響いた。
【ラーション】さん 9点(2004-05-13 01:55:17)(良:4票)
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