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レビュー情報
舞台での長い芸歴を引っ提げて、『ココナッツ』 (1929) で映画デビューしたマルクス兄弟が、舞台を離れて本格的に映画に出演するようになった第2本目の作品。今の日本の大学生に対しても、グルーチョ学長の皮肉は十分な切れ味を発揮するでしょう。チコとハーポの公然たる間抜けっぷりには、敬意さえ表したくなるほどです。この映画では、ライトモチーフとして全編を通して至る所で4人の兄弟に歌われる (ハーポは、口笛で馬に聞かせて、得意のハープでも絶品の演奏を聞かせてくれます) 、『Everyone Says I Love You』という歌が素晴らしいです。これは後年、グルーチョを師と仰ぐウッディ・アレンの『世界中がアイラブユー』 (1996) の原題名に使われ、その劇中でも、マルクス兄弟へのオマージュとしてやはりライトモチーフとして聞かせてくれます。
【Harpo=ひろしХироши】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-03-05 11:50:53)
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