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《ネタバレ》 画、配役、脚本、演出のどれをとっても"これぞB級SF"。レーザー光実写を使った安いSFガジェットはほとんどTV番組「新・アウターリミッツ」のよう。過去作からの拝借が度を超しており、驚くほど「ダークシティ」「ブレードランナー」「トータル・リコール」「トロン」に似たプロットとイメージが連続する。特に「ダークシティ」は本作の前年の公開のせいかモロに影響を受けた感がある。女優をジェニファー・コネリーに肉薄するいい女に撮っているのはナイスな影響。残念なのは、ひとつのクライマックスともいうべき「世界の果て」のイメージの情けなさで、作り手の想像力の貧困さを露呈する結果になっている。ここは本作よりはるかに思い切りの良い「ダークシティ」に遠く及ばない。1930年代のアメリカの再現(これは良い感じ)に手間をかけすぎたせいか、SF映画に肝心の"センス・オブ・ワンダーを感じる画作り"がおろそかになったようだ。総じて過去作のごった煮以上のものがなく、この作品ならではのオリジナリティをプラスできていないという印象。
【皮マン】さん [DVD(字幕)] 4点(2015-10-29 14:12:13)
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