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《ネタバレ》 オリジナルもそれほど好きではなかったが、リメイク作品は、オリジナルに比べて、数段劣るという印象を受けた。
たとえストーリーが同じであっても、演出にさらなる工夫を施せば、映画は面白くなっただろうと思うが、かえって陳腐なものになってしまっている。 例えば、病院の火事で火傷を負った修道士に会うシーンがあったと思うが、あそこまでの特殊メイクを施せば、恐怖というよりも逆に滑稽だ。まるでスターウォーズに登場する異星人のようでもある。 また、主人公がダミアンを連れ出すところをミアファローに邪魔されるシーンも「ひつこさ」が全く感じられない。執拗なほどの「ひつこさ」というのは、結構な恐怖を感じさせるものではないか。 そういう意味においてファローの退場のさせ方はもったいない。ワイヤーでも使ってファローの人形を上空に5m位飛ばせば、確かに爽快さは得られるが、このシーンにあれが果たして適していたかと問われれば、「ちょっと違うのではないか」と言わざるを得ない。 せっかくミアファローに出演してもらっているのに、彼女を使いこなせてないという気がした(本人が必要以上のアクションを嫌がったかもしれないが)。車に死ぬまでしがみつくくらいのしつこさが必要だっただろう。 さらに、ジュリアスタイルズが抱える我が子への恐怖というものがオリジナルほど描かれていないような気がする。愛する我が子と思っていたかわいい子供が、だんだんと得体の知れない何かではないかと疑うような精神的なプレッシャーが弱いのではないか。彼女を精神的に追い込む方法が、「悪夢」では「多少逃げているな」という印象も受ける。 また、時代的なものか、山犬とのバトルは、かなり動物に遠慮しているようにもみえた。オリジナルにあった「恐怖」はなくなり、犬の訓練師の下で安全に撮影していますという感じがよく出ている。当然、自宅における黒犬の地下室誘導もあっさりとしたものだ。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-12-31 00:00:55)
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