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リュック・ベッソン、またしてもやってしまった、というぐらいの駄作。前作までは独特のテンポのある「凡作」に収まっていたが、今回は脚本の荒唐無稽さにまさに「ブレーキが効かなくなった」状態。オープニング、出産騒動、強盗計画、とにかくいろんな映画からパクリまくっている上に、突っ込みどころは多いが、与太映画としてもまるで面白みがない。観客も審査員もいないスキー大会、ダニエルのいい加減な推理。それはともかく、データの盗み方やスイス式処刑装置にはただ呆れるしかなかった。おまけに人種差別ギャグ(ハリウッドでは絶対に出来ないだろう)や下ネタまで出てくるのは何とかならなかったのか。ジベール署長は相変わらず良い味出しているが、この作品を救うまでには至らない。肝心なカーアクションにはまるで爽快感がなく、そもそも映像のごまかし方がいい加減すぎてとても時速300キロには見えない(普通の電車に追いついたかと思えば、次の瞬間電車がTGVに早変わり)。見たことを後悔するまではないが、ハッキリ言っていいとこなしの映画。
【マイカルシネマ】さん [地上波(吹替)] 3点(2005-06-04 16:07:41)(良:1票)
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