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事故現場に偶然居合わせた映画の音効係が録音テープをもとに事故の謎を検証してゆく―その検証シーンは描写も緻密で大いにそそられた―ヘッドの上をテープを行き来させて音のアタマを探り当て、ダーマト(白ペン)でマーク!(一応経験者)。プレイバック聴きながらマイクに見立てた鉛筆を動かしてみたりして…やぁータマンナイです!垂涎!!トラボルタ見事!!音声だけを手がかりにした追跡シーンもエクセレントな設定。ただそんなよく出来た仕掛けのわりに、もひとつ欠けるように思えるのは何故…?多分、謎解きがあれだけ手の込んだものでありながら、そして「誰の身にも起こり得る」という切り口で始めておきながら、しかし犯人像があまりに日常をかけ離れた、特異過ぎるものであることが原因しているのかなと。そもそもこの"事件"は、由緒正しき"巨悪"と平凡な小市民とが対峙すべきモノであった筈なのに、その敵役を、何処の骨とも知れぬトンビがかすめ取っていった辺りで、その分、醍醐味もかすめ取られてしまったのかなと。日常に潜む"恐怖"を描き出したかったのならネ…と個人的には…
【花曇】さん 6点(2004-05-15 21:57:52)(良:1票)
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