未知との遭遇 の ザ・チャンバラ さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ミ行
 > 未知との遭遇
 > ザ・チャンバラさんのレビュー
未知との遭遇 の ザ・チャンバラ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 未知との遭遇
製作国
上映時間135分
劇場公開日 1978-02-25
ジャンルドラマ,SF,ファンタジー
レビュー情報
『ジョーズ』の成功で映画を自由に撮れる立場となったスピルバーグが、自身のオリジナル脚本をスタジオに持ち込んで監督した唯一の作品(スピは他に『A.I.』の脚本も執筆しているものの、そちらはキューブリックのアイデアを具体化しただけのもの)。かけられた製作費は『スター・ウォーズ』の2倍、『ジョーズ』の3倍であり、当時としては史上最大規模のSF大作だったわけですが、若干30歳にして一大プロジェクトの陣頭指揮を執り、大勢のベテランスタッフを動かして映画を完成させたスピの手腕は驚異的だと思います。また、彼の演出も絶好調。それまでは『激突』や『ジョーズ』などサスペンスアクションの分野で才能を発揮していたスピが、はじめて大規模な見せ場を含むSFに挑戦した作品だったわけですが、初めての経験ながらも彼の演出は堂々たるものです。後の『ジュラシック・パーク』も『宇宙戦争』も本作の演出を繰り返しているのみであり、この時点でスペクタクル演出の基礎を完成させていたという天才ぶりには驚かされます。才能とは恐ろしいものです。。。
以上、スピ演出のレベルの高さは認めるものの、映画として好きかどうかと聞かれると、個人的にはそれほど好きな映画ではありません。リチャード・ドレイファス演じる主人公ロイがあまりにウザすぎたのがその原因で、子供を3人も抱え、美人で優しい奥さんがいるのにUFO追跡に固執し、騒動の最中に出会ったシングルマザーと良い仲になるという自己中心的な人物を受け入れることができませんでした。この主人公については、小学生だったスピを残して家を出た父親像が投影されており、あえて否定的に描かれているというフシもあるのですが、それにしてもこの人物のウザさは異常。彼が家庭をブチ壊す様を見せられた後にファーストコンタクトだ、宇宙の神秘だと言われても、素直に感動することが出来ませんでした。彼は脇役の一人に留めておいて、より観客が共感しやすい人物を主人公とすべきだったと思います。
ザ・チャンバラさん [DVD(吹替)] 5点(2012-08-06 01:07:21)
ザ・チャンバラ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2018-07-30IT イット “それ”が見えたら、終わり。5レビュー5.58点
2018-07-17オールウェイズ4レビュー6.46点
2018-07-09黒い家(1999)7レビュー4.31点
2018-07-09ストリート・オブ・ファイヤー4レビュー7.39点
2018-07-04復讐するは我にあり7レビュー6.67点
2018-06-26愛と死の間で3レビュー4.85点
2018-06-26スイッチバック4レビュー6.00点
2018-06-22ゴースト/ニューヨークの幻8レビュー7.02点
2018-06-22ビバリーヒルズ・コップ26レビュー6.23点
2018-06-18危険な情事7レビュー6.47点
未知との遭遇のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS