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《ネタバレ》 一人の女に二人の男。人種が異なる3人。その男二人は敵味方に分かれて戦う兵士。誰も相手の言語を理解できず言いたいことを言っているだけだから会話なんて全く成立していない。それでも奇妙な共同生活は成立し、映画としても見事に成立していました。戦争で体にも心にも傷を負った兵士が自然の中の質素で素朴な暮らしの中、その傷が次第に癒されて次第に心を通わせていくのですが、その成立していない会話の台詞が楽しくユーモラスで、暖かく、人種が違い言葉が通じなくても争う気持ちや武器を捨て互いを理解しようとする気持ちがあれば支えあっって生きていけるはず。そんな素朴な反戦のメッセージが感じられました。そして最後に撃たれて死にかけたフィンランド兵がラストの彼女の物語では「悪人に撃たれた」ものになっていたのが嬉しかったです。
【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-08-31 23:09:08)
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