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《ネタバレ》 もう70年近く前の映画。2時間を越える作品。しかし今観ても全くだれることなく引き込まれてしまう見事な映画だと思います。今までに見たヒッチコック監督作品でもかなりお気に入りの1本です。居るはずの無いレベッカに次第に心を支配されていくジョーン・フォンティーンの見せる様々な表情が実に魅力的です。同じヒッチコック作品「断崖」でもそうでしたが、確証の無い疑惑や、目に見えないものに心を次第に支配されていく彼女を見ていると、もう放っておけなくなってしまうんですよね。ジュディス・アンダーソンの醸し出す不気味さ、ローレンス・オリヴィエの本心が分からない精神的な不安定さなど、本作の魅力はマンダレーの全ての人々の心を支配しているかのような、マンダレーに居るはずの無いレベッカの圧倒的存在感と、「R」のイニシャルなど、その見せ方の巧みさに尽きるのではないでしょうか。
【とらや】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-20 23:21:49)
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