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誰にでもある少年から大人に急に成長する出会いや一時期を描いた目新しさのある話ではないですが、実に清々しい余韻を残してくれる青春&ロック映画でした。ウィリアム少年、そして彼と家族との関係も良かった。ラッセルとウィリアムのお母さんとの電話のシーンが妙に心に残っています。ラッセルが電話でウィリアムのお母さんに説教されて「はい、分かりました。」と素直に耳を傾けている。可笑しくも温かみのある人物描写がいい作品でした。作品のテンポも良くてバスや飛行機という旅の移動中の使い方も巧く、笑いドコロを持ってきたりしながら印象に残る一場面となっています。特にみんなで歌ったバスの車中、そして終盤の飛行機のシーンも見事。この飛行機のシーンに代表されるように少々情けなくも憎めないスティルウォーターの面々も自分好みでした。そしてもう一人、彼女抜きにこの映画は成り立たないケイト・ハドソンの存在感。それだけにこの邦題が素晴らしいと思う。全体的にかなりベタで青臭くもある。でも、それがいい映画でした。
【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-28 21:18:01)(良:2票)
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