白い暴動 の とらや さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > シ行
 > 白い暴動
 > とらやさんのレビュー
白い暴動 の とらや さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 白い暴動
製作国
上映時間84分
劇場公開日 2020-04-03
ジャンルドキュメンタリー,音楽もの
レビュー情報
セックス・ピストルズらと共にロンドンパンクの中心的存在だったザ・クラッシュ。
彼らの1stアルバムであり代表曲が作品タイトルとなっており、勿論彼らも登場しますが、
クラッシュの映画というよりは70年代後半、イギリスにあった人種差別の風潮にロックの力で真っ向から闘った、
「ロック・アゲインスト・レイシズム(RAR)」の活動をあえて今、振り返るドキュメンタリーの佳作。
RARのムーヴメントの熱量が今に伝わる当時の映像と、
今にRARの活動を振り返る人々の発言を織り交ぜたそのメッセージは熱く、シンプルでストレート。まさにパンクな作品です。
白人至上主義や黒人排斥を掲げ、その当時支持率を上げた政党「国民戦線(NF)」の活動や政治家の発言だけでなく、
当時、そのNFを支持していたD・ボウイ、E・クラプトン、R・スチュワートといった大物達のことも辛辣に批判しています。

僕が初めて「白い暴動」を聴いたのは少し後の、洋楽を聴きまくるようになった80年代に入ってからだった。
その歌詞に込められた意味や曲ができた背景も、本作を見るまで全く知らなかった。
当時のイギリスの社会、国民の間にこんなに大きな分断があったとも全く知らなかった。
本作が伝えた70年代から時は流れ、本作が製作された2019年の世界はどうか。
「NFは79年の総選挙で敗退した。しかし闘いはまだ終わっていない。」
当時のRALのムーヴメントがもたらしたものと、本作最後の一言が今の世にも大きな問題提起をしています。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-08 20:50:16)
とらや さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-26地平線から来た男6レビュー5.77点
2024-04-15ティル・デス7レビュー6.00点
2024-04-01すべてが変わった日7レビュー6.66点
2024-03-18野獣暁に死す5レビュー4.91点
2024-03-18海上48hours-悪夢のバカンス-6レビュー5.25点
2024-02-20ディープ・ブルー24レビュー4.75点
2024-02-16誇り高き男7レビュー6.25点
2024-02-10デッド・ドント・ダイ5レビュー4.75点
2024-01-30シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声7レビュー7.00点
2024-01-16ゲットバック6レビュー5.16点
白い暴動のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS