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《ネタバレ》 男二人の脱獄モノ。結構好きなジャンルなんです。大体が、いがみ合いながらも次第に友情が芽生えるというお約束の展開になるのですが、それでもこの二人の男が魅力的なら何度同じ設定の映画を観ても面白いと思えます。粋でクールな別れ際、ホロリとさせられる別れ際など、二人の男がそれぞれの道を行くラストの別れ際はこのジャンルの見せ場の一つとなるのですが、女の家であっさり「あばよ」と別れていく。えっ!?これだけ?と思っていたら最後にもうひと山、最後はお互いが逃げ切る唯一のチャンスを捨ててまで友と行動を共にする道を選択する。男二人が逃亡の果てに芽生える友情の物語としても十分楽しめる作品でしたが、1950年代の作品。今よりずっと人種差別が強かった時代の映画。白人と黒人が互いを思いやり、自分だけ逃げきるよりも人種の違う友への友情を取るドラマを見せる。逃亡中に出会う白人女性は当然のことをしたかのように何の疑問も持たずあの行為を正当化しようとする。この映画の人種差別への批判でありメッセージであるように感じられました。
【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-22 18:36:37)
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