男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日 の とらや さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > オ行
 > 男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日
 > とらやさんのレビュー
男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日 の とらや さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日
製作国
上映時間100分
劇場公開日 1988-12-24
ジャンルドラマ,コメディ,シリーズもの,小説の映画化,TVの映画化
レビュー情報
母と娘、おばと姪など、マドンナと寅さんが気になるもう1人の女の子がいる作品って、例えば「寅次郎春の夢」なんかもそうですが、寅さんの絡みが2人に分かれてしまうところがあって今一つ寅さんとマドンナの心の触れ合いが少なくなってしまいますね。

この頃になると寅さんも段々大人しくなってくる。マドンナがとらや(あっ、そうだ。本作から事情があってくるまやに屋号が変わりましたね)を訪ねる。そしてまずは帝釈天にお参りしたいという。寅さんが若い頃なら「ワタシがご案内しましょう!」と尻尾ふって一緒について行くんだけど、源公や三平ちゃんに案内に行かせる。こういう何気ない1つ1つに寂しさを感じたりします。

本作はマドンナとの恋よりも、小諸のおばあちゃんが印象に残りますね。「寅次郎恋愛塾」でも、長崎の五島でクリスチャンのおばあちゃんと人生最後の楽しい夜を過ごしました。僕の好きな寅さんは色々ありますが、こういう時の寅さんもとても好きですね。

そう言えば御前様も珍しく寅さんを褒めてくれました。褒めたつもりは無いんだが…と言いつつも「近頃は金儲けしか考えない輩が増えてきたが、寅のような無欲な男と話しすると心が休まります。寅はこのままでいいんです。」と。時はバブル全盛期。サラリと時代への皮肉が込められています。

「サラダ記念日」って懐かしいですね。作品の中でも所々で詩が挿入されますが、寅さんが早稲田大学を訪ねた時の詩は寅さんの良さがとてもうまく表れています。
「寅さんが 早稲田の杜にあらわれて 優しくなった午後の教室」
とらやさん [ビデオ(邦画)] 6点(2013-10-12 12:43:05)
とらや さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-15ティル・デス7レビュー7.00点
2024-04-01すべてが変わった日7レビュー6.66点
2024-03-18野獣暁に死す5レビュー4.91点
2024-03-18海上48hours-悪夢のバカンス-6レビュー5.25点
2024-02-20ディープ・ブルー24レビュー4.75点
2024-02-16誇り高き男7レビュー6.25点
2024-02-10デッド・ドント・ダイ5レビュー4.75点
2024-01-30シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声7レビュー7.00点
2024-01-16ゲットバック6レビュー5.16点
2024-01-11ヒッチャー(1985)7レビュー7.15点
男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS