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《ネタバレ》 ◇園子温監督作品は「愛のむきだし」に続いて2本目。エログロ覚悟で見に行ったので許容範囲とは思いつつも、「そこまで描く必要ある?」と、ブラックユーモアにツッコミ入れながら、見入ってしまった。
◇乾いた砂に染み込む水のように、社本一家に村田の暴力が染み込んでいく。このまま飲み込まれてしまうのか、と思った矢先、社本が逆襲。 ◇逆襲の原動力は「愛」ではなかったか。妙子・美津子に危険が及ぶかもしれないという恐怖。妙子の裏切りに対する怒り。美津子に残した「生きることは痛い」というメッセージ。 ◇美津子が最後に浴びせた言葉は、救いのない容赦ない言葉のようにも思えるが、私には「死んでほしくない」という表現の裏返しにも感じられた。崩壊した家族関係を表す象徴的なセリフとしての罵倒。いつか社本の「愛」に助けられたことはわかるのではないか。 ◇「空虚を生きるな。痛みを伴っても生きろ。」 【ハクリキコ】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-02-22 00:47:39)
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