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《ネタバレ》 手負いの獣のようなサンフンは、愛し方も愛され方も分からずひたすら自分の暴力衝動を持てあます。その姿は哀しくもいじらしく、やっかい者でありながら親友や義姉に愛されるのも分かる気がする。主人公2人を見ていると、家庭という安住のベースを持たない人間は自分を大切にしないということがよく分かる。ついでに、彼らに感情移入できるか否かも観る側の育った環境や家庭観によって大違いとなる、ということがここのレビューを読んでいるとよく分かる。サンフンのやり場のない憤りやヨニの他人に期待しない諦めの姿勢、その奥底の悔しさや哀しさを察して勝手に心が痛くなる自分のような人間は、残念な子ども時代を享受した分、大人になってからこういう映画を深く味わえるというご褒美がもらえるのだ。それにしても高利貸しから焼き肉屋に転身したマンシク、アンタいい人過ぎ(笑)
【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-29 14:29:39)
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