| 作品情報
レビュー情報
この映画を観ると、アレだ。
きっと…胸の奥にある想いに気付く。 それは現実に好きだった人。 ――そして…齋藤飛鳥。 彼女の卒業を考えて切なくなった。 んで、久しぶりに観たんだけど… やっぱり胸が痛ってぇ―――っ! ああ、早瀬真愛(齋藤飛鳥)の可愛さよ…。 そして、世の中の理不尽さよ。 それ故に不自然な世界…取り戻せない時間。 掛け間違えたボタン… そして、その連鎖で世界が構築されてゆく。 だから、愛しいのかも知れない…きっと。 人にはきっと恋愛がある…もしくは、あった筈。 劇中で浩介が、真愛に言う「パラレルワールド」も。 人を好きになっても、上手く行かない事がある。 悲惨な事になって、ただ傷つけあう事も…。 でも、傷付いても…何故か人を好きになってしまう。 好きだった恋愛があった。 そして、今も彼女の笑顔が頭に浮かぶ。 ――元気だろうか? ――笑顔だろうか? ――幸せになってるだろうか? 自分より彼女の事ばかりを考える。 真夜中に外を走ってて、ふと彼女の家の近くと気付く。 そのまま家に行き、窓を見て笑顔になった。 「もう、寝たかな?」 今の時代なら、間違いなくストーカーと言われるかも知れない事も、あの時代はしていた。 ただ、自分だけの為じゃない。 理由は彼女が好きで好きで仕方なかったからだ。 道で逢って話をする時にはカッコつけてた俺だけど、心の中では、ずっと微笑んでいた。 嬉しくて嬉しくて、もう仕方なかった。 中学を卒業し…逢わなくなった。 アホウな連れと遊び、女を追いかけて過ごした日々… でも、どんな女と絡んでも、常に君の事ばかり考えてた。 そして、自分の夢の道に進もうとした。 東京に向かった切っ掛けは、電車で君と会った時。 笑顔で話して、可愛いままの君。 けど、時間が進み…色んな経験があって、その君になったのだろう。 俺は東京に行く事をその時に決めた。 勝手にフラレて、勝手に前を見たつもりになった。 あれから何10年経っただろう…? 君の事を、こんなオッサンになっても思う。 ――元気だろうか? ――笑顔だろうか? ――幸せになってくれてるだろうか? 今も、彼女の事を考える。 パラレルワールドがあったら。 いや、それは必ずある…少なくとも俺の中に。 別の方向にお互いの人生が進み… もう、俺の勝手な想いだけど…胸には君は居る。 ただ、分かった事はある。 あの時は楽しかったし、日々は幸せだった。 君が笑ってくれるなら…と、俺は何にでも成れた。 愛した人は幸せになって欲しい。 あの頃、君を追いかけた… 本当に追いかけた。 * * ああ、アカン。 何度観ても、この映画は泣いてしまう。 映画を通じて自分への共感だな、こりゃ。 でも、それでも良いわ。 . 【映画の奴隷】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2023-01-05 13:01:21)
映画の奴隷 さんの 最近のクチコミ・感想
|