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遅ればせながらなんだが「ライフ・イズ・ビューティフル」だ。
この作品…あのダウンタウンのまっちゃんが滅茶苦茶に好きなんだよね。 いや、凄い…観終わった後で恥ずかしながら泣いてしまったね。 この作品は「感動ポルノ」と真逆の映画。 まず、泣かせようと思うシチュエーションをワザワザ作ってない。 音楽もさり気ないし、物の見せ方って意味で滅茶苦茶勉強になった。 話の流れに感動の骨格が出来てるんで、妙なテクニックも使う必要なし……なのに、泣ける。 そして、男の在り方を嫌って程に見せつけられた。 パワーがあって喧嘩に強い…それも確かに男らしさだろう……(注:イメージ)アーノルド・シュワルツェネッガーやシルベスタ・スタローンのように。 姿は冴えず、弱々しい男だけど…グイドを演じるロベルト・ベニーニは映画を観てる時間につれて、ウザい男かた素晴らしくなってゆく。 けど、この物語ではロベルト・ベニーニが明るい優しさで妻を愛し、機転の利くギャグで子供を護る。 その姿を観てると胸が熱くなって来るんだよな…本当に。 このオッサン…喧嘩はきっと弱いし、その方面で人と勝負する事は絶対に無いだろう…いや、それ以前に敵なんか作るタイプじゃないと思う。 周囲すらも明るくしながら、家族を決してドン底に堕としたりはしない……本当に最強のオヤジだなーと思った。 そして、今の自分を思いっきり反省しちゃったんだよな…マジで。 喧嘩の強さってのは…ガキの頃から鍛えれば強くなる。 少なくとも、何もしてない一般人よりは確実に強くなるものだ。 けど、この明るさと機転の良さ、周囲と仲良くしながら護るべきものを護るチカラ…これこそが本当にガキの頃から教育しなきゃならないモノなんじゃないか?なんて考えた。 そして、それを教える大人も、自身を垣間見て…反省と改善で己を高めていかなきゃと思うんだよな…。 ともあれ――映画って何だろう? 俺は映画を「人と同じ価値」とか「最高の景色や場所」と同等に考えてる。 だから不必要に(配慮なき)罵詈雑言は言わないし、どーしても嫌なら心の中で「ヤな映画だなー」と思う。 けど、沈黙ばかりってのも嫌だ…少なくとも、自分の心の中では。 だって「映画が人と同じ」って事は、好みもきっとあるはずだから…ましてや人生に拘りがありゃ、好き嫌いがしっかりとあるはずなんだ。 その景色があるから、この映画に出逢えた。 その拘りがあるから、この映画を好きになれた。 俺は、そう信じている。 ああ、素晴らしき人生よ。 ああ、ライフ・イズ・ビューティフルよ。 人生を愛する人に観て欲しい。 【映画の奴隷】さん [ブルーレイ(吹替)] 9点(2022-11-05 00:10:43)
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