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《ネタバレ》 ネタばれしますのでご注意。
こういうネタの取り上げ方は、社会派らしくていいと思う。 しかし、子供を的にしてしまったために、固定観念を破れなかったところが…さしもの鬼才も限界ということかなあと思った。 それはなにか。 というと、「姉のために腎臓を惜しむような妹はいない」という筋書きだ。 そんな利己的な意地悪な妹は居ないんだぞ、と。 …そういう終わり方をしてしまうと、この映画そのものが否定されてしまうのではないのかなあ。 作り手は、そういう11歳の妹を描くことが、どうしてもできなかったということだ。 それが固定観念だ。 それなら、こういう映画を作ってもあんまり意味はない。 そのくせに、最後に判決文を持ってこさせて「君の体は君のもの」と言わせるなどとは、言い訳もはなはだしい。 それは「どっちも欲しい」という作り手の欲張り。 どっちかにしないと。 「自分の体は自分のもの」と本当に思っている妹を描くのか、もともとそうでないか。 「本当は心優しい妹だったんですよ~」とか、そういう持って行き方はズル。 テーマは良かったのだが、「モメているわけではなくて、みんながみんなを思うゆえ裁判に…」とかそういうのは、私が見たかったのとはちが~う。 そら、こういう筋書きにしなかったとしたら、大批判を浴びて、あの子役の子も嫌われたかもしれないね。 でも、そういうことを気にするがゆえのストーリー運びなんて、私は見たくないね。 こういう話は、はっきり言って、TVドラマ(海外)並みだと思う。 それを、子役の子が嫌われてでも、そうでないものを作れれば、「映画」になる。 これは「TVドラマ」でしかない。残念。 ケイト役の子はドラマ「ミディアム」に出てレギュラーで子役をやっています。そこでは金髪のロングヘア。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-05-30 23:47:55)
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