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レビュー情報
《ネタバレ》 いわずと知れたデビュー作であるため、この作品をどう作るかでその後の北野武のゆくえが決まることとなったのだった。私が最も重要視したいのは、「野沢尚が脚本のクレジットされるのをいやがった」という点である。それくらい勝手に変えちゃった、ということである。もう最初っから、デビュー作にして「今までと全然違う自分のやつをつくる」という意思が明確にあったのだ。結果、誰もが驚くシュールな仕上がり、セリフを軽視した独特な作品が出来上がった。「今までのどの邦画とも違う」と誰しも驚愕することとなる。「黒沢と同じところから登ってもだめ」という彼が、言葉を駆使して商売する芸人でありながら、最も言葉に頼らない作品を作る。そのアンバランスさが面白い。女性を物扱いする芸風は、花火のころには多少の改善が見られたが、ここではまんま。
【パブロン中毒】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-20 14:31:50)(良:1票)
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