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《ネタバレ》 導入部、宝石売却の指令を受けた3人のロシア人中心に進む展開が、惚れぼれするくらいに楽しいですね。この3人は全編に渡っても、練り上げられた台詞を絶妙なかけあいで楽しませてくれます。このあたり、いいなぁ、本当にいいなぁ、と思います。ただ1本の映画として思うのは、(素晴らしく面白い要素の集合体が、その完成品としてはそこまで面白い作品として仕上がっていないな)という皮肉めいた表現になってしまいます。一番引き付けられたのは、ガルボとメルヴィン・ダグラスが初めて出会ってから、キスシーンまでの流れです。後にワイルダーが監督した『お熱いのがお好き』でモンローとトニー・カーティスが、ちょっと捻って(立場も替えて)演じたキスシーンより、こっちの方が色気を感じてしまうのは、演出が巧いのもあるでしょうけど、「科学的には既に共鳴し合ってる」という邪念の無さが観る者に伝わってるからなのでしょう・・・。こういう随所にいいな、楽しいな、と思えるシーンが散りばめられていることだけは確実だと思いますし、好きな映画であることに違いはありません。
【よし坊】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-07-26 09:18:41)
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