| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 些細なイザコザから2人の男の運命が狂っていく。その過程がとてもリアルで、恐ろしく思えました。アルコール中毒の黒人男性側に感情移入したら、もう胸が痛くて苦しくて。相手の弁護士に強い憤りを覚えました。ただ客観的にみれば、黒人男性にも相当非がある。感情のままに暴力を振るう場面が何度もありましたし、タイヤを外すのは完全にヤリ過ぎ。アルコール中毒云々よりも、堪え性の無い性格に難ありと言わざるを得ません。しかし希望はあります。あの状況でアルコールに口を付けなかった気概は買いたい。それに金に目が眩まなかったことも。根は善人。そして家族とやり直したい気持ちは本物だと思う。そしてもう一人の主人公。彼はやり手の弁護士です。仕事は出来るのでしょう。でもどこか抜けている。サミュエルを追い込む遣り方は下手糞だし、女房に不倫がバレていることに気付いていなかった。彼と街で再会した時、ウソでも土下座するくらいのしたたかさがあれば、問題は簡単に解決したはず。ベンは彼自身が考えている以上に、脆い人間だと思います。でも、だからこそ見込みがある。非情になれないのは、良心が死んでいない証拠。誰だって誘惑に負ける時はある。過ぎた時間は決して戻らない。でもこれからを変えるのに遅すぎることはない。アンラッキーをラッキーに変えるのは自分次第。多少甘くはありますが、いいお話だと思いました。
【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-25 19:28:26)
目隠シスト さんの 最近のクチコミ・感想
|