セブン の θ さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > セ行
 > セブン
 > θさんのレビュー
セブン の θ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 セブン
製作国
上映時間127分
劇場公開日 1996-01-27
ジャンルホラー,サスペンス,犯罪もの,ミステリー,刑事もの,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 後味は悪いと散々いわれていたので、そこまでとは感じなかった。
最後付近のスペイシーとブラピのやり取りは何回も見たが、ほかの部分はあまり見ない。それでも8点の価値はある。 (追記:でもあの映画全編に漂う雰囲気はやっぱりいいと思い直した。見えない不安感というような。なので1点上げました)

【再見】■改めて全編見なおしてみて、善さに改めて気付かされた。映画の全編の雰囲気、陰と陽の使い方(殺人事件中ずっと雨が降り続け、ケビン・スペイシーの出頭前語で雨がやみ、晴れ渡った鉄塔で悪夢が起こる)が非常にうまい。細かい会話やシーンにも無駄がなく、前半部分がこんなに詰まっていたことに気づいて驚いた。「ひどい現実」に対する三者(ブラピ、モーガン・フリーマン、ケビン・スペイシー)三様の捉え方、感情、悪、それぞれの考え方の微妙な違いが、最後に向かってうまく収斂していく。

■前半の陰惨な殺人事件と、車中でのブラピとケビン・スペイシーのやり取りで、誰もがケビン・スペイシーに対して反感というか腹立たしさを覚えることだろう。しかし、それによりあの陰惨な「段ボール箱」はより一層の戦慄と衝撃を増し、ケビン・スペイシーを打ち殺すブラピに共感してしまう。しかし、それこそまさにケビン・スペイシーの言っていた「誰もが持つ罪」の危険か顕在化が行われてしまっているのだ。

■そう、なんでみんなトレイシーの首を描いてほしいと思うんだろうか。あれは描かずに演技だけで見せるからこそ怖いのだ。まさしく映っているのは「何の変哲もない段ボール箱」だから。
θさん [DVD(吹替)] 10点(2006-12-18 18:47:16)(良:3票)
θ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2022-05-28TENET テネット7レビュー6.19点
2020-09-17ピカソ-天才の秘密8レビュー8.45点
2018-07-10NO6レビュー7.00点
2016-02-14オデッセイ(2015)8レビュー6.82点
2015-10-13プリデスティネーション8レビュー7.16点
2015-09-09ローン・サバイバー7レビュー6.83点
2015-09-01悪魔は誰だ9レビュー7.33点
2015-07-10プリズナーズ9レビュー7.31点
2015-07-09インターステラー8レビュー7.66点
2015-06-03テロ,ライブ9レビュー7.60点
セブンのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS