| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 これを観る前までは白黒だし・・・3時間以上もあるし何か地味(武士の地味なところも好きだが)で暗そうだし・・・・などという下らない理由でなんとなく敬遠してた。しかし映画好きでその上武士とか好きな俺としては避けては通れない道だろう・・・という事で観てみたのだが・・・・・いや・・もう・・すんばらしい!観る前の下らないイメージは一気に崩れた。上質な娯楽映画。娯楽映画としてこんなに凄い出来の物は他に「ゴッドファーザー」ぐらいしか知らない。地味?んなこたぁない。豪快・・そう豪快と言っても良い。ラストの戦いもそうだが最初の久蔵と雑魚の一騎打ちなど撮り方によっては地味に見えてしまうものまで豪快ではないか。白黒だからと言って馬鹿に出来ない程の迫力。暗い?全く逆。まさか笑えるシーンまであるとは思ってなかった。主に笑いを取るのは菊千代の仕事なのだが・・・・・彼が良いキャラしてます。三船敏郎の演技は言うまでもなく素晴らしいし、あの菊千代というキャラがいたからこそ3時間以上もの間飽きずに観れた。他の六人とは違い元百姓という設定がこの映画のドラマ性を高めたのではないでしょうか。こういうところが「用心棒」や「椿三十郎」などと違う。あと、やはり久蔵はかっこいいね。男としてああいうのには非常に憧れる。・・・・・・さて最近の侍映画と言えば向こうの「ラストサムライ」などが挙がる。まあ、あれはあれで良い所もあるのだが、あれを観て喜ぶ日本人を観ると・・・・はぁ・・・やれやれ・・と少し悲しくなる。現在17歳、普通に学校に通ってるが映画好きはいても黒澤明の映画が好きという人は1人もいない。まして「七人の侍」を勧めても観ようとする人は誰1人としていない。許し難きことである。・・・・・・・・あ、そういえばこの映画で初めて三船敏郎と出会って彼のことを調べてたら娘の名前が発覚・・・その時の俺の驚きようと言ったら・・・・ご察し下さい。
【ケ66軍曹】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-01-11 21:09:11)(良:3票) (笑:1票)
ケ66軍曹 さんの 最近のクチコミ・感想
|