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《ネタバレ》 素晴らしい。レイ・チャールズの天才ぶりが、生命力や体温までもが伝わってくるかのような良作の伝記映画だったと思います。
レイを演じた役者も素晴らしく奇跡的な熱演で、まるで本人になりきっています。 本人の魂がそこに宿っているのかもしれません。 絶頂期の迫力の演奏といったら、見る側が圧倒されてしまいます。 時代もあるのでしょう、これ程までのテンションを世に実現させるアーティストが今の時代にいるのでしょうか?(あ、映画の中にいた、、、)。 吹き替えで見ましたが、どんどんと彼の人間味と才能に惹かれてゆきました。 彼は視力を失う替わりに、人とは違った天性を授かって生まれたのだと思います。 溢れんばかりのスター性を放ち、人々の心をひきつける天才だったのだと、この映画を観て初めて知りました。 「生きる」ということは、いろいろな人との「出会い」であり、そいつ等とやっていくのもなかなか大変なことだと思いました。 しかし彼の場合は盲目なので、健常者よりも強い風当たりを受け、馬鹿にされたり、仲間外れにされたり、 そういう彼も見えてきて、自分としては辛いところもあります。 彼のようなスター性を秘めた天才でも、そうなってしまうのですね。 いや天才は自分の身を滅ぼす場合が多いです。 世に認められただけ孤独も大きいのでしょうか。 レイ・チャールズの天才に隠された闇の部分も見せてくれます。 その闇の部分がとても不思議に内面的に描かれ、それが解消されてゆく様も実に素晴らしいです。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 8点(2011-04-03 01:59:30)(良:1票)
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