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《ネタバレ》 この映画だけは「絶対観ない」って誓ってたのに観てしまいました。でも、思ったより「映画」でした。よかった。
こういった「弱者が理由もなしに監禁され暴行・陵辱を受ける」のって、その不条理さに嫌悪感や怒りがこみ上げると思うのですが、加害者として壮絶な拷問を与える伯母にそれなりの動機(もちろん正当なものではないが)があったこと、そしてラストシーンで一応の解決を見ることで、映画として成立しています。監督はただ人を不快にさせるような、悪趣味な映画を作りたかったわけではないのだとわかってほっとしました。 だからといって、激しい拷問シーンが正視に耐えうるかというと、、自分にとっては劇場を出て行くかどうかぎりぎりの不快度でした。女性客が2名いましたが、拍手を送りたいほどです。笑 拷問する伯母は、元は夫への嫌悪から生じた男性への憎悪をきっかけに3人の息子達(そして近所の少年少女達)へ歪んだ(性)教育を施し、男性憎悪の反動からなる幼稚な同性愛傾向を少女の妹にぶつけ、さらには憎むべき男性をたぶらかす美貌の少女を男性以上に憎悪する、という構図ですが、こうして動機を文章にできるだけよかったんです。実際に日本で過去に起きた事件とかって、もっとおぞましかったじゃないですか(書きたくもないほどに)。特に理由もなくこんなことする人間の方が恐ろしいです。それが人間であるとしたら。 【HAMEO】さん [映画館(字幕)] 4点(2010-03-29 16:23:04)
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