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序盤、山道を疾走する馬車を人力車が追い越すシーンは、ダイナミックでまるで活劇風。カメラの追い方やシーンの繋ぎ方は、以後の作品ではお目にかけることのない手法で興奮してしまった(笑)これは活弁が付くのと付かないのとでは結構違います。溝口監督は生涯90作品を撮っているが、現存するのが30少々と少く、残りの作品については若き日の監督が様々なジャンルに挑戦し、活劇や喜劇などを撮り、傑作とされる作品も多かったという。「瀧の白糸」は前述のシーンをはじめ、現存しない作品の面影を幾分残しているという意味では、非常に貴重な作品だと思います。
【サーファローザ】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-09-03 11:49:05)
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