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《ネタバレ》 以前「狼よさらば」という作品がありました。あちらもなかなかの佳作でしたが、主人公は最後は警察に逮捕されました。
今作に関しては主人公は逮捕はされませんが、それでも決して心は晴れていないはず。このあたりをもう少しじっくり描いてくれればかなりの傑作になったような気がします。そう言えば「シェーン」のラストを思い出します。善良な町の人に代わって、無法者を射殺したシェーンは町の人に取っては恩人なのですが、彼を憧れの目で見る少年にこう言って町を去って行きます「人を殺した人間はね、皆と一緒には暮らせないんだよ」・・・。 この映画は一種の問題提起ですね。あなたはどう思いますか?的な。「狼よさらば」の時代はどんな事情があるにせよ、犯罪者は最後には裁かれなければならないという風潮でしたが、こんな作品が出てきて、しかも結末について賛否両論というのは現代はそれだけ病んでいるのでしょうか。つまり、余りに悲惨な事情があるのなら、殺人を許してやってもいいのではないかという意見もあるというような・・・。 私は最近の犯罪には余りに許しがたいものが多いので、主人公の行動は結構肯定してしまいます。ただ、法を犯しているのは確かですので裁かれてもやむを得ないとは思いますが。 映画としては面白かったので得点高めです。 【Twitter: U1_Japan】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-09 00:16:51)
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