荒野の七人 の よしのぶ さんのクチコミ・感想

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荒野の七人 の よしのぶ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 荒野の七人
製作国
上映時間128分
劇場公開日 1961-05-03
ジャンルアクション,ウエスタン,シリーズもの,リメイク
レビュー情報
《ネタバレ》 「オールスター・キャストによる痛快西部劇」「西部劇の代表作」と言われているが、厳しい眼でみれば、随所に甘さが目につく。
ガンマン7人の人物像は個性があり、描きわけができていて合格点。特に若者チコは秀でている。彼は農民出身だが、銃に運命を変えられガンマンとなり、クリスに憧れて「7人」に加わったが、最後は村に留まる決意をする。未熟と大胆の共存する若武者ぶり、警戒する村人と7人とをつなぐ役割、村娘との恋など、おいしいところ取りで、この人がいないと面白みは半減するだろう。ベルナルドと子供達の挿話は文句ない出来。ナイフ投げの名人が、敵に対してナイフを使わないのは理解不能。あれだけの伏線をしておいて。山師ハリーは一旦袂を分かつが舞い戻ってくる。その心の機微を描いていない。戻ったものの瞬く間に射殺されてしまう。もっと活躍させてやるべき。賞金稼ぎのリーは最も影が薄い。腕に自信を無くしており、悪夢に悩まさせるのはよいが、どうやって立ち直ったかが判りづらい。山賊のボスはいかにもバカそうだが、もっと悪賢く、残虐な人物にしないと肝心の”正義””英雄行為”が際立たない。一網打尽にした7人を開放してやるなんて、甘い甘い。手下を何人も殺されており、手下に示しがつかないではないか。復讐が怖い?そんならボスなんてやめちまいな。銃の腕が立つわけでもなく、悪玉として魅力に欠ける。チコがメキシコ人に扮して山賊の元に潜入する場面があるが、安易すぎる。お互いの顔を知らないわけがない。脚本の工夫が足りない。死人が出るのを嫌った農民が7人を裏切って山賊を手引きするが、その直前の場面では皆で戦うと意思確認している。このあたりの物語の流れがスムーズでない。それに山賊が7人に気づかれずに戻れたのも不自然だ。ガン・ファイトはさすがに絵になっている。しかし注意深く見ると、7人に隙があるのに、敵方が撃っていない場面が散見される。村人が敵に農器具などを持って躍りかかるが、敵は何故か撃たないで、一方的にやられる。これは見逃せない瑕疵だ。折角の良い映画が絵空事に思えてしまう。村人にもそれなりの死傷者が出てこそ、現実味が増し、勝利の重さも違ってくる。犠牲があってこそ、最後にクリスが言う「勝ったのは村人たちだ」の台詞が活きてくるというもの。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-15 19:37:15)(良:1票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2015-02-198レビュー6.62点
2015-02-16死霊の盆踊り3レビュー0.76点
2015-02-11ゼロ・グラビティ9レビュー7.64点
2015-02-09パシフィック・リム10レビュー6.86点
2015-02-08エベレスト 若きクライマーの挑戦<TVM>5レビュー4.80点
2015-02-0717歳のカルテ7レビュー6.99点
2015-02-07噂の女7レビュー7.30点
2015-02-06華麗なる激情7レビュー6.00点
2015-02-06影の車6レビュー7.08点
2015-02-05第9地区8レビュー7.07点
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