絶対の愛 の よしのぶ さんのクチコミ・感想

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絶対の愛 の よしのぶ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 絶対の愛
製作国,
上映時間98分
劇場公開日 2007-03-10
ジャンルドラマ,ラブストーリー,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 恋愛倦怠期にさしかかった恋人同士、ジウとセヒの物語。セヒは、恋人のつれない態度に疑心暗鬼となり、彼が自分に飽きてしまったのではないかと深く憂慮し、起死回生の策として、何も告げずに行方をくらまし、顔を整形手術し、別人スェヒとして恋人の前に姿を現した。スェヒの期待した通りに事は進んで二人は恋人関係になるが、ジウがまだセヒを愛していることが発覚し、過去の自分に嫉妬した彼女は、自分はセヒだと正体を告げる。驚愕したジウは惑乱し、錯綜の果てに、自分も整形して別人になろうと失踪する。ジウを一心不乱に探すスェヒだが、ジウの姿は見え隠れするものの、本人には出会えない。そんな中、ジウらしき男が交通事故に遭って死亡する。錯乱状態に陥ったスェヒは、整形外科医の勧めで、再度整形手術を受けて別人になろうとする。
原題は「TIME」。どんなに深く愛し合った恋人同士でも、時の経過と共に恋の新鮮さは減じてゆくが、それを潔しよしとせず、別人になることで愛情を取り戻そうという話。現実には元恋人であれば、いくら顔を変えても、声や口調が同じならすぐに本人とばれてしまう。特に房事での艶声は変えられないだろう。映画では、掌を合せることで相手を確認しようとしているが、まどろこしい。ちょうど小道具に使えそうな掌の彫刻があったから、思いついた発想だろう。掌は温みがあり、恋人の暗喩として最適である。その掌の彫刻が、満ち潮で海に半ば浸かっている景色で、恋の終わりをを表現している。対照的に、セヒが過去の自分と別れを決意する場面では、自分の写真を足で踏みつける。大木をジウとスェヒが蹴りつける場面が二度出て来るが、大木は年輪を重ねることから時間の象徴であり、二人が時間を憾む気持ちを表現している。小道具の使いかたは巧みで、映像表現技法の冴えはみられるものの、あまりにも現実離れした話なので、心は動かない。こういった内容の話であれば、時代を未来にし、整形して超絶美人に変貌するような設定にすれば良い。それなら誰もが納得し、興味が湧くだろう。物語は冒頭と最後がつながる円環構造となっているが、意味がない。ちょっとした仕掛けで観客を煙に巻こうとしただけかもしれない。時間が円環することと、作品の主題とが結びつかないからだ。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 6点(2014-10-29 20:18:41)(良:1票)
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投稿日付邦題コメント平均点
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2015-02-16死霊の盆踊り3レビュー0.76点
2015-02-11ゼロ・グラビティ9レビュー7.63点
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2015-02-08エベレスト 若きクライマーの挑戦<TVM>5レビュー4.80点
2015-02-0717歳のカルテ7レビュー6.99点
2015-02-07噂の女7レビュー7.30点
2015-02-06華麗なる激情7レビュー6.00点
2015-02-06影の車6レビュー7.00点
2015-02-05第9地区8レビュー7.07点
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