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《ネタバレ》 説明不足というか、描き方が不親切です。殆どの人が知識を持たない「帆船訓練の海洋学校」の基本的な紹介ができてない。何の目的で、どれくらいの期間で、正規の学校なのか、何かの資格が関係するのか、はっきりしないですね。高校の単位はとれず、大学へはいけないことは描かれています。主人公は17歳ですが、15歳もいれば、2度目の生徒もいる。一等航海士なのにプロではない。不良を矯正する学校でもなさそう。何月に訓練が始まって、何月に出発して、何月に嵐に遭ったのか、航海のデータもない。仮に8月に始まって5月が遭難だとすると9ケ月も航海していることになりますが。また実際には5人か6人が亡くなっているのに4人に変更されている。どうして?事実に基づいていると冒頭にあるのに。こんな調子だから生徒の区別がなかなかつかないグダグダ演出になっている。誰が死んだかよくわからないのは致命的でしょう。メインは訓練を通じで生徒達が友情と団結を育み海の男として成長していく物語。残念なのは「いい話」が少ない事。不良生徒に勉強を教えてやる、高所恐怖症の生徒がマストで友情の鐘を鳴らす、裁判で下船生徒が団結の鐘を鳴らす、裁判で生徒と船長がハグ泣きする、くらいかな。逆は多い。高所恐怖症で小便もらす、売春婦を買う、酒を飲む、煙草を吸う、女子学生とのH、船長と妻のH、性病、出港時間に遅れて置いてきぼり、キューバ船に砲撃される、イルカ殺して強制下船、喧嘩、照明器具を割って暴れる、干渉過多な父親との確執、厳しすぎる船長への憎しみ、嵐に遭難して死亡。
◆生徒同士で絆を深め友情を育む横糸と船長や両親の大人達と信頼関係を築く縦糸がうまく絡み合って感動作になる。それがうまく機能していません。どちらも中途半端に終わります。 ◆事故の原因は簡単で、嵐に遭っているのに、帆を畳まないからです。「落雷の危険があった」では言い訳になりません。裁判で事故の責任問題や船長の資格はく奪がどうなったのか、結審を敢えて描かない意図は何?裁判に生き残った大人が出頭しないのは何故?◆海の美しさは十分堪能でき、クライマックスの海難シーンは迫力満点です。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-09-21 16:48:47)(良:1票)
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