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《ネタバレ》 5人(ひとりはラリって引きずられている)のジャンキーたちがのし歩いてゆくオープニングは、音楽といい構図といい何度観てもそのカッコよさに痺れますね。プロット自体はとうていあり得ない漫画みたいなものなんですが、まだ尖がっていたころのリュック・ベッソンですから全篇ひたすら硬質でスタイリッシュ、今観ても十分通用しますね。アンヌ・パリローはいかにもベッソン好みのガリ痩せ貧乳ですが、これがどんどんイイ女に改造されてゆくところはまさに殺し屋版マイ・フェア・レディとでも言いましょうか。彼女がジャンキーだったころに警察で名前を訊かれてふてくされて「ニキター」と答える口調が、私大好きなんです。対するチェッキー・カリョもいつも凶暴なキャラを演じる役者ですが、本作のようにとことんクールだけど本質はド変態というボブも実にはまっていました。 「これからお互い寂しくなるな」としんみりマルコに語りかけたシーンの後無言で彼を射殺して部屋から出てゆくボブというのが、実は私の妄想の中での本作のエンディングなんです。
【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-13 20:12:41)
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