しあわせの隠れ場所 の hatomix さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > シ行
 > しあわせの隠れ場所
 > hatomixさんのレビュー
しあわせの隠れ場所 の hatomix さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 しあわせの隠れ場所
製作国
上映時間128分
劇場公開日 2010-02-27
ジャンルドラマ,スポーツもの,実話もの
レビュー情報
《ネタバレ》 サンドラ・ブロックのアメリカ版「肝っ玉母さん」ぶりが素晴らしかった。気が強く、self-determined、元気で働き者の、プチセレブ母さん。今までで一番ハマっている役ではないだろうか。実は本人には全然似ていない、マイケル役のキャスティングもかえって良かったと思う。
ファミリー物にありがちな、「子供が活躍するシーン」がいかにもな感じでちょっと白けたけど、まぁ、いいか。。
監督としては、アメリカの抱える貧困や黒人スラムの問題に踏み込みたいところかとは思うが、それでは映画のトーンが重くなり、観客が限られてしまう。
この作品は、そういったことを軽んじて描いてはいないと思うが、ストーリー上の背景として描き、多くを語らないレベルで留めている。まず楽しんで見られ、素直に感動できる作品。
アメリカを旅したことがある人なら、アメリカは国土だけじゃなく、ハートもビッグだなと感じたことがあると思う。
私もロスにホームステイした時、他人を信じて受け入れるアメリカ人の心の広さ、鷹揚さを身をもって感じた。
他人を家にあげ、泊まらせて、家族同然に一緒に暮らす。気楽にしていてね(make yourself at home)。ステイ中、この言葉を何度も聞いた。
他者を助けるという、人として当たり前の精神が、キリスト教を通じて最も基本の宗教観として、根本的に尊ばれている国なのかもしれない。
どこの国にもチャリティーという形で他者を援助しているスターは多いだろうが、血のつながらない子供を自分の家庭に受け入れているスターが多い国はダントツでアメリカだろうと思う。他人を家族とわけへだてなく助け受け入れようとするのは、やはりアメリカ独特の文化性で、日本にはないものだ。
なので今回のこの映画のストーリーは、アメリカでは、別にそれほど珍しい美談の類ではないと思う。GWに公開予定だという「プレシャス」しかり、なぜ今、こういう映画なのか...
白人優位社会だったアメリカは、本当に幸せな国になるために何をすべきかようやく見出し、やっと隣人に目を向け始めたのだろうか?
それにしても、原題の「ブラインドサイド」という観客に問いかけてくるようなキリッとした感じを、もうちょっと邦題に活かせなかったのだろうか....。
hatomixさん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-03 17:33:55)(良:2票)
hatomix さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2010-04-14ハート・ロッカー0レビュー6.23点
2010-04-02ラブリーボーン5レビュー5.36点
2010-03-30コララインとボタンの魔女8レビュー6.74点
2010-03-30ワンダとダイヤと優しい奴ら9レビュー6.02点
2010-03-03Dr.パルナサスの鏡5レビュー5.64点
2010-03-03しあわせの隠れ場所7レビュー6.74点
2009-11-26イングロリアス・バスターズ6レビュー7.14点
2009-11-26マイケル・ジャクソン/THIS IS IT10レビュー7.39点
2009-05-06ロスト・ハイウェイ9レビュー6.63点
2009-05-04タッカー8レビュー7.12点
しあわせの隠れ場所のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS