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《ネタバレ》 見事に予想を裏切る展開に脱帽。
森雅之の家庭での良きパパっぷりを後から振り返ると、何ともおぞましい人間だろうと唸らされた。しかしラストシーンではそんな彼でさえ実は頭を下げる身分で、上には限りなく、悪が存在している事を示唆する。 腐敗した権力に対する描き方は「生きる」に通じるものを感じたが、黒澤映画の素晴らしいところは、どの映画でもその主題以外の要素を絶妙に絡めて、作品に厚みを出すことに成功していること。 どの登場人物の人間描写にも手抜かりが無いから、じっくり感情移入出来る。 「天国と地獄」もそうだが、当時こんなに重厚なサスペンスを邦画として観る事が出来た日本人は誇らしかっただろうなぁ。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-01-25 08:20:59)(良:1票)
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