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《ネタバレ》 一冊の辞書ができるまでのお話。それ以上でもそれ以下でもありません。あえて言うなら「ちょっと変人でも大丈夫だよ」ということもあるのでしょうが、どうも最後にとってつけたような感じになってしまいました。中盤での香具矢さんの「なにが普通かわかんないけど」というセリフは重要だと思いますが。それ以外、夫婦の話も松本先生との話も、最終的には「辞書を作る」という大枠内にとどまっていて、はみ出すところがない。それが本作の長所であり短所でもあると思います。お話としてはまるでプロジェクト某の映画版のよう。実際、実はそうだった(実話が元になっている)と言ったら、信じる人が多そうです。後半での掲載漏れをめぐる一連のエピソードも、あざといほどセオリー通り。そういった点ではよくできていると思いますが、面白味には欠けます。製作にテレビ局や新聞社がずいぶんとかんでいるようですが、この安全運転ぶりはそこから来るのでしょうか。もうちょっと「変人映画」でもよかったかもしれません。
ところで、異動前に馬締くんは熱心に何を読んでいたのでしょう。それが一番気になったりして。 【アングロファイル】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-05-03 10:49:04)(良:1票)
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