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《ネタバレ》 カレンは家政婦から聞いた母の言葉を知り「何故私に言ってくれなかったの」と言う。
彼女は自分の娘と言葉を交わすことができないばかりか、母親からも心の内を話してはもらえなかったのです。 カレンがギスギスしていたり、パコに気を遣わせてしまうのは、ずっと娘への思いがあったからなのでした。 娘のエリザベスが男から恐がられたり、一人でいるのが好きなのも、同じように母への思いがあったからなのでしょう。 パコの娘はこう言っています「血のつながりより、一緒にいる時間が大事」と。 そのとおりです。家族は一緒にいる時間が長いことが、絆にもなっていると思います。 しかし、最後のエリザベスにあてた手紙にはこうあります。 「今日、エラに会った。38年間を一緒に飛ぶ鳥のようだった。彼女は心のよりどころ(Peace)だ」と。 カレンはエリザベスに会うことはできなかった。 でも彼女の生んだ命に会うことはできた。 それは38年間の悲劇を飛び越えるほどの喜びだった。 子どもって、本当にかげがえのないものです。 原題の「MOTHER AND CHILD」に込められた思いが伝わる秀作でした。 ps:個人的に一番好きなシーンはルーシーの母が「あきれた人ね、あなたが子どもを育てる世界初の女性なの?泣き言いうんじゃないよ、母親になるんだから」と一喝するシーンです。 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-24 17:33:44)
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