モンスターズ・ユニバーシティ の ヒナタカ さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > モ行
 > モンスターズ・ユニバーシティ
 > ヒナタカさんのレビュー
モンスターズ・ユニバーシティ の ヒナタカ さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
前作は完璧と言える素敵なラストで幕引きをしたので、それよりも前の時代を描くことは必然だったでしょう。
大好きだったキャラクターを12年の時を経て観ることができて、本当に嬉しく思います。
物語は完璧に独立しているので本作だけでも十分楽しめることができますし、これを観たあとは「インク」がまた観たくなるはずです。
その理由のひとつが、「マイク」と「サリー」が弱点も多い人物として描かれていることです。
マイクの性格はそんなに変わっていませんが、行動力がありすぎて少々危なかっしいです。
サリーは「インク」ではかなりイイやつな印象でしたが、本作ではうぬぼれ屋で親の七光りなイヤなやつとして登場します。
彼らがどのように「インク」のような出来たオトナへと成長をしていくのか?そんなところも見所になっているのです。


そして凡百の映画がやってしまう「綺麗事」で終わらせない脚本が本当に素晴らしいです。
本作のテーマは「叶えたい夢」という普遍的なものですが、それをひとつの映画の中で描ききるのは難しいことでしょう。
下手をすれば「夢はいつかきっと叶う」という説得力のない、陳腐なものになってしまうかもしれません。
しかしこの「モンスターズ・ユニバーシティ」はそうではありません。
「夢」というものの厳しさをしっかりと描き、なおかつ子どもに伝えたいメッセージが内包されています。
たとえば本作のマイクは「怖がらせ屋」に憧れて人一倍努力を重ねるのですが、人からは「怖くない」と言われ、そもそもの「才能」について否定をされるのです。
一方で才能だけで評価をされ続けたサリーの行動や、マイクの出した結論―それはきっと観る人の心の琴線に触れるはずです。
本作のキャラクター像の奥深さは子どもにはわからないでしょう。
細かな描写の意味に気づくことができ、子どもにそれを教えてあげられる大人にこそ観てほしい作品だと思います。
エンドロール後にもおまけがあるので、最後まで観ましょう。
ヒナタカさん [映画館(吹替)] 8点(2013-07-07 18:40:39)(良:2票)
ヒナタカ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2018-10-08若おかみは小学生!10レビュー7.28点
2018-07-31カメラを止めるな!10レビュー7.35点
2014-03-31LEGO ムービー9レビュー6.48点
2014-01-13麦子さんと9レビュー6.35点
2014-01-05魔女っこ姉妹のヨヨとネネ7レビュー6.28点
2013-12-19キャプテン・フィリップス8レビュー7.02点
2013-12-18地獄でなぜ悪い9レビュー5.90点
2013-12-18人類資金2レビュー4.27点
2013-12-17クロニクル9レビュー6.63点
2013-12-17ペコロスの母に会いに行く7レビュー6.76点
モンスターズ・ユニバーシティのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS