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《ネタバレ》 かつて日本には高度経済成長という輝かしい時代があり、日本中が明日に希望を持って暮らしていて、そのころを過ごし、いまでは疲れた大人になった人たち。この映画はそんな人たちの涙腺を攻撃しまくっています。特に夕日町商店街の描写は素晴らしく、その時代を知らない人でも住みたいと思わせる描写です。その後も昔懐かしいネタで大人たちを懐かしがらせておいて、「過去を振り返るだけでは意味はない、昔がどれだけ素晴らしくても、未来を生きなければならい」というメッセージを送る。この上なく残酷です。実際この映画を観た当時中学生の自分は「昔に生まれればよかった」とうじうじ悩んでいたこともあるくらい。
そのメッセージよりを抜きにしても、感動したのが父親ひろしの存在。彼の回想シーンは全お父さんが涙する名シーンであり、終盤で「俺の人生はつまらなくなんかない!家族がいる幸せをあんたにも分けてやりたいぜ」という名言も生みました。そして何より彼は昔の輝かしい時代よりも家族を選んだ。日本中の父親の理想像、気持ちをひろしが代弁してくれたのです。 今の若い世代にはつらい映画かも知れないけど、未来へ生きる希望を描いたラストは是非観てほしい。満点! 【ヒナタカ】さん [映画館(邦画)] 10点(2010-07-13 18:18:50)(良:1票)
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